皆様はキャンサーギフトという言葉をご存知でしょうか。
「癌を経験したからこそ得られるもの」と言われていますが、私は「癌にかかった者への神様からの贈り物」と解釈しています。
前月末に内視鏡検査を受けました。ステージ4の直腸癌手術を昨年して、はや1年3ヶ月が経ちましたので。検査結果は「手術した直腸は全く問題なし。完璧。」肝臓に転移してできた腫瘍も「5mm以下で変化なし。」いや~ホッとしました。
帰り道、フト見上げて目に入った曇り空の中の青空。立ち寄った喫茶店で聴こえた幼子の泣き声。かぶりついたホットドッグの食感、などなど。嬉しく、いとおしく感じられました。生きているからこそ味わえる感覚です。
併せて、自分も他人様から生きる力をもらっている、ということを改めて認識しました。
これから毎年一回、内視鏡検査を受けるたびに、こうした「神様からのプレゼント」を頂戴できます。
樹木希林さんが言う「癌と友達」といった心境です。「癌と折り合いをつけながら」焦らず、動じず、謙虚に生きて参ります。
芝居のほうは先週からいよいよ「通し稽古」に入りました。検査結果も問題なし、と出ましたので後顧の憂いなく、稽古に専念できそうです。 ヒコ