〝ザ ・ポケット〟初舞台

出前公演の時よりはリラックスして楽しみながら稽古をして、本番を迎えることができました。自分が考えた台詞は覚え易かったし、気持ちを乗せるのが壮快でした。まくら(ホ-ムレス)との出会い。れいこは支援者、銀行マンは仇。とてもわかりやすい設定です。

れいこには最大限の笑顔と明るい語調で話しかけました。銀行マンには低い声でまくし立て、追い詰めるように怒鳴り散らしました。この急転直下の語調の変化を演じることがとても大切と考えました。

追い詰める台詞のキーワードは、「仕事」「銀行」「融資」「退職金」「死亡お見舞い金」「倒産寸前」「見殺し」「助ける」。特に「融資」の「ゆ」と「う」は息を喉の方に吸い込むようになるので、発音に気をつけました。「融資」が客席に届かないと、まくらがなぜ銀行マンをどなりちらしているのかがわかってもらえないからです。

今回は出番も台詞も少なかったので、細かいことに気をつけながら舞台に立つことができました。台詞の速さ、強弱、間の取り方、滑舌等を本番の舞台上で体感できたことはとても貴重な経験でした。

しば

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA