かんじゅく座に入って5年目になった。
稽古の後のお茶、ついつい話が弾み、帰ろうとしたら、足がすくんで動けない。薬がキレたのである。パーキンソン病の5年目は症状が悪くなるというが、その通りであった。同じ町内に住むいっちゃんに送られ、何とか帰宅。
足がすくむ、小走りになる、改札口が通りにくい、外出困難の状態が出ていた。
朝、犬の散歩中、つんのめって手を切る。医者に相談して薬を増やしてもらわないと生活困難に陥る。芝居どころでない。4時間おきに薬を飲む、分量を増やすことになり、何とか状態がよくなり、芝居もやっていけそうだ。
毎日体操、発声練習、散歩をやってる。週一回のマッサージ、月二回のリハビリ、9週間毎の通院、硬くなっていく身体との戦いは死ぬまで続く。
自分ひとりでパーキンソン病と闘っていると考えていたが、芝居仲間は勿論、通りすがりの人にも助けられ見守られている今日この頃である。 やま