2023年のかんじゅく座出前公演を終えて。。。

12月8日に、かんじゅく座2023年度の4回の出前公演を終えました。「無事に終えました」と書けないのは、降板が3人、その他トラブルが続いたからです。それでも続けたものだけが感じられる喜びというのは、やはり神様がくださったと思います。

今回は原作に恵まれました。絵本「いのちをいただく」の原案者である坂本さんは、今や全国から講演オファーが来る方です。陰日向の陰で働いている人が、こうして大切なメッセージを発信してくださったことに、社会が注目したのは決して偶然ではなく、世界の環境、日本の食糧危機が叫ばれる今、誰もが心の片隅でチラチラと気になっていたからこそ、反響が大きかったのだと思います。

また児童書「海をこえて虫フレンズ」はたくさんの自然に関する知識を与えてくれる作品で、お勉強っぽいにもかかわらず主人公の引っ越しをめぐる胸騒ぎがドラマ性を引き出す秀逸な作品でした。

どちらも子どもがたくさん出てくる物語。これを全て60歳以上のメンバーが演じるという無謀な舞台ですが、「堂々とやってしまったもん勝ち」というところがあり、またアマチュアという特権にも似た親近感は、今回の作風によくマッチしたと思います。

改めて、原案の坂本義喜さん、全ての許可をくださった講談社さんに御礼申し上げます。

また、出前先で見てくださった皆さん、受け入れてくださった先生方、そこまでのコーディネートをしてくれた座員がいたからこそ、成立しました。本当にありがとうございました。

かんじゅく座は次の舞台に向かって進みます。今年度のテーマは「いのち」です。高齢者の実感する「いのち」というものを声と体で精一杯表現してゆきたいと思います。

鯨エマ

また牛になりました

昨年の出前公演に引き続き、今回の出前公演も牛になります。メスのホルスタインです(名前はみいちゃん)。恥ずかしくない姿のみいちゃんをお見せしたく、研究しました。この作業が好きなので、至福の時間となります。牛になってよかったと思う瞬間です。最後に乳房を付けなんとか完成?しました。

今回の出前公演で「牛」は、四回の出演になりました。今現在二回済んだ所です。自分自身感じた事ですが、観客によって反応が違う事がはっきり分かりました。

今まで演劇を観る事は好きでも、自分が演じる事は余り好きではなかったのですが、今回で少し変わった気がします。自分の為にやっていると思っていた事が、他人(観客)に感動を与えられる事に気付かされました。

私は今回、四回の出演という事もあり演出家はじめ座員の皆さんに、ねぎらいの言葉を頂き感謝してます。確かに身体の疲労はあります。しかし、体力が消耗した後でもゴールにたどり着きたい気持ちがあれば、その後はハートが引き継いでゴールまで連れていってくれます。これは、若かりし頃何度か出たトライアスロンのレースで経験済みです。

私は、あと二度の公演があります。心と体をリフレッシュさせて臨みたいと思っています。

よしお(よし牛)