「121位ショック」とは、コロナ禍のいま、日本で再注目されている言葉です。世界経済フォーラムが発表した2019年度の「ジェンダーギャップ(男女格差)指数」で、日本は153ヶ国中で121位という悲惨な結果だったことを表す言葉です。
これは健康・教育・政治・経済の四分野について、各国の男女格差を測って数値化し順位をつけて発表したものです。健康と教育の分野は順位は低いものの他の国と大きな差はありません。経済は115位と低く、収入の男女差と女性の管理職比率が順位を下げている理由だとか。そして大きく水をあけられたのが政治の分野で144位。後がないほどの順位です。
・いまだ首相になった女性がいない。
・女性の閣僚は常に若干名。
・衆議院の女性の占める割合は10%ちょっと。
目を世界に転じてみますと、新たに発足したバイデン政権では閣僚の半数以上が女性。そして大統領選と同時に行われた上下両院選挙の結果は、日本の衆議院に当たる下院では20%から約27%に女性比率が上昇。さらに上下両院ともに女性が議長に就任しました。
日本で「女性の社会進出」が言われてから、すでに数十年が経過してますが、特に政治の分野での遅れが顕著です。「パリテ!」の実現が望まれます。
勿論おかしな女性政治家も散見されますが、女性議員が増えれば議会に「生活感」が出てきて、コロナ対策も弱者に寄り添った施策がすでに実施されていたと思います。少なくとも利権まみれのおじさん政治と訣別できることは間違いないことです。 ヒコ