講演「リトルクリエーターズの活動」について

 リトルクリエーターズは「厳しい環境で生活する子どもたち」、特に「児童養護施設で暮らさざるを得ない子どもたち」を対象に、ワークショップと国際交流の事業を展開しているNPO法人です。

 8月25日、このNPO法人から長谷川理事長と山下筆頭理事のお二人をお迎えして、映像を交えながらお話を伺いました。

 同会の具体的な活動内容は、アートをツールとして

①ワークショップなどで発表する機会をつくる。

②コンサートやミニ展覧会などで発表する。

③シンガポール、マレーシア、インドネシア等との国際交流を展開する。

④観劇会の開催を行う。

以上の体験を通して、子どもたちが生きて行く上での「夢」や「ちから」「知恵」の種を見つけて欲しいと考え活動しているそうです。

 いま日本には児童養護施設が612ヵ所あるそうです。リトルクリエーターズの活動先の一つがその中の「東京都石神井学園」で、同所では「歌と踊り、そしてコンサート」を10回ほど開催。このご縁から、かんじゅく座を同学園にご紹介して頂き、昨年11月15日に私達は「ねこら!」を上演することが出来ました。本当に思い出深い公演でした。

 さてリトルクリエーターズが掲げる「活動の理由3ヶ条」は子どもたちに以下の点を伝えることだそうです。

①気持ちを表現する方法が沢山あることを知ってほしい。

②学校や施設の外にも仲間がいることを知ってほしい。

③今いる世界が全てでないことを知ってほしい。

 リトルクリエーターズが「子どもたちに知ってほしい」と願っていることは、ひょっとしてエマさんが「芝居をすることを通して私たちに提供し、願っている」ことと同じかもしれません。つまり私たちシニアに

①自分を表現することを知ってほしい。

②人と出合うことを知ってほしい。

③新しい世界を知って欲しい、ということです。

この講演を聞いて、改めてかんじゅく座の存在価値を再認識しました。

 長谷川さんも山下さんも(そしてきっと他の理事や社員の方々も)「志」を持って活動しておいでです。長谷川さんから最後に「こんな私たちの活動は本来なければ良いのですが…」という一言があり、強く印象に残っています。

 そしてお二人から「一緒に活動できる人」の募集と「資金カンパ」のお願いがあって講演会は終了しました。
           ヒコ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA