私の「稽古日記」節目の200回

 先日7月10日の基礎講座「詩吟」は、私が入団して、ちょうど200回目となる「かんじゅく座体験」だった。

 私が入団したのは2017年8月、程なく丸三年となる。訪問見学即入団してしまった?後、2~3回を経て「これは自分で収拾がつかなくなる」不安を覚え、遡って初回から「かんじゅく座日記」をつけることとした。

 当初は団員の名前もわからず男女別の人数だけ、エマさん以外の外部講師の方は氏名不詳、後に公演チラシや「かんじゅく座通信」を見て漢字変換追記する。抱いた思いを遠慮なく吐き出す「日記」でストレス解消も、後に読み返すと自分の狭量さや理解力不足に情けなさが増幅する。一方、エマさんや皆さんから発せられた“金言”をしっかり記録でき、落ち込んだ自分を鼓舞する「よすが」となっている。

【No. 1】 2017.8.2 

講師は『明樹由佳』先生

 初見学は先生を含めても10名に満たず。BGMに乗せて日常動作をリズミカルに表現してゆく。先輩たちの熱心なお誘いに、まだエマさんと面談もしていないのに入団を決意。なんとも粗忽なスタートであった。

【No.17】 2017.11.22

『新宿けやき園』第1回出張公演

 フラットな訪問先での初舞台『おこんじょうるり』。
 午前中の抜き稽古でそれまで一度もなかった大々的な失敗2つ、「見えない重圧」を体感する。先輩たちから「出張公演は大抵2回」と聞かされていたものが、何とこの日を皮切りに全5回。回数を重ねるたびに失敗を上回る発見があり、芝居の奥深さを感じる。

【No.55】 2018.5.25

『みのりの畑』本公演初舞台

 スタッフさんたちが加わるに連れみるみる立体化する舞台、小屋入り後は更に重層化を遂げる。一つの舞台に関わる人々の多さとその働きへの驚き、感謝。舞台公演は共同作業の賜物であることを強く認識する。

 劇場で初めてお客様を前にして浴びるスポットライト。「この緊張感と高揚感は何?」アドレナリンがしっかり体内を巡っている。この感覚に浸りたくて病みつきになるのかもしれない。

【No.100】 2019.3.2

『エマさん』復帰

 産休明けのエマさんから久々の指導を受ける。息を切らせながらの準備体操、はっきり出される“ダメ出し”が嬉しく懐かしい。日常が戻ってきた感覚に浸る。

【No.131】 2019.5.26

『方舟は飛沫を上げて』千秋楽

 二度目の本公演、水曜チームは二回公演のはずがチケット売れ行き好調でまさかの三回公演となり昼夜公演も体験。たどり着いた千秋楽では、さらなるアクシデントが待っていた。・・この項は「稽古場日誌」に投稿・・

【No.200】 2020.7.10

『詩吟で発声』高山春夫先生

 本来の予定通りに進んでいれば4月中に迎えるはずだった200回目。新型コロナの影響で後ろ倒しとなった。

 団員一人ひとりの特徴を即座に掴み、励ましながら指導し褒めながら直していく。高山先生の緻密なアドバイスに着実に進化していく団員たち。真剣さが漂う充実の時間、嬉しい記念の回となった。

 3冊目のページが進む「かんじゅく座日記」、どこまで続けていけるものか定かではない。がしかし、確かな自分の深層の記録として大切にしてゆきたい。

    水曜チーム やっこ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA