6月30日火曜日、助走期間である6月最後の稽古は、「朗読」でした。
自粛期間中の自主稽古用にと、主宰鯨エマが、詩歌・童話・落語・短編小説・戯曲の抜粋等、「一日一語り」と称して、多岐にわたるジャンルからの15編を収め、座員に配布した資料を題材に、各自が『読みたくて、声に出したい』と思う作品一つを、座員達を前にして披露しました。
久しぶりの人前での発声。少し忘れかけていた、緊張感と高揚感に包まれての一人舞台。
僅か5分間でも、もうそこは立派なステージ。
指名を受けると、皆一様に遠慮がちに立ち上がるものの、いざ本番!は、スポットライトを浴びたがごとく堂々として。
各々が、お気に入りの作品に思いを込めた語りを熱演。
皆が聞き入り、演目によっては笑いも起きたり、聞き手自身が描いていたイメージと、演者のそれとを比較してその違いに思いを馳せたり。
配布済みの題材にとらわれず、自らこのコロナ禍に対する「風刺の効いた新聞のコラム」にチャレンジしたやっこちゃんや、「日々の自宅での発声練習」を、朗々と披露した山さんなど、内容もバラエティーに富むものでした。