2022年の無料出前公演先が決まりました!

演目  『花のき村と盗人たち』『タヌキの土居くん』2本立て

     上演時間 2本併せて 1時間10分

出前公演先

12月16日(金)限定公開

新宿区の学童保育

金太郎チーム(金曜日チーム) 

12月21日(水)★一般公開★

みらい館114スタジオ

12:45〜金太郎チーム
15:00〜スイカチーム

12月24日(土)★一般公開★

奥多摩町福祉会館 奥多摩駅徒歩2分

13:30〜スイカチーム(水曜日チーム)

12月25日(日) 限定公開

新宿区内の高齢者ホーム

金太郎チーム(金曜日チーム)

12月28日(水) 限定公開

豊島区の学童保育

スイカチーム(水曜日チーム)

★は、一般公開可能です。

コロナの関係上、定員に制限がございますので、お手数ですがご予約をお願いします。

お申し込みは、11月23日より開始。

(携帯電話はすぐに出られない場合があります。)

①ご希望の公演の日時

②お名前とご本人を入れた人数

③携帯電話番号

ご予約先

メール  info@kanjukuza.com

電話 090-8083-6888

確認の返信をいたしますので、当劇団からのメールを受け取れるように受信設定をしていただくか、 必ず電話番号を明記をお願いいたします。お待ちしています!

モゥ~特訓中

 皆さんこんにちは。金太郎チームのよしおちゃんです。

 さて、今回の出前公演は「タヌキの土居くん」と、「花のき村の盗人たち」の豪華二本立てに決定しました。私は「タヌキの土居くん」で、校務員とイノシシの役です。

 早速イノシシの被り物作りに入りましたが、思うようにいかず大苦戦。でも楽しかった。3頭目にどうにかある程度自分で納得できるイノシシが出来て、衣装合わせでOKになりました。

 「花のき村の盗人たち」では、牛になります。牛の被り物は、前回の牛の役の方にお借りすることが出来ました。エマさんの甘い囁き「牛はセリフがないので覚える必要はありませんよ。」ここで、もう心がうごき、「最後に美味しい所があります!」の一言で心は決まりました。願ってもない役です。

 牛の決定から、家で牛の鳴き声の練習です。家では「もう~」で受け答えします。朝は「もう~」の挨拶からはじまり、トイレのノックも「もう~」で答えます。私は実兄と二人暮らし。先日の朝、兄に「お前昨日寝言いってたぞ。」と言われました。夜中に何度か聞こえていたようでした。

 本番まであとわずか。稽古も佳境に入り稽古場はさらに熱気を帯びています。奮闘は続きます。もう~もう~。
          よしお

〝エッ!オッ!〟と思って貰えたら

 以前、落語家の故桂枝雀が、「落語は緊張と緩和が重要」と語っていたのを覚えています。

 昨日、ラグビー日本対ニュージーランド戦をテレビ観戦しました。スポーツは〝筋書きのないドラマ〟で、落語ではありませんが、いつの間にか緊張と緩和の渦に巻き込まれている自分に気付きました。

 ハーフタイムに、唐突もなく頭をよぎったのは、芝居は〝筋書きのあるドラマ〟で、稽古を重ねるうちに、私は起承転結を自ずと把握して、慣れも出るし台詞にばかりに気が行くせいか、初見で物語を読んだ際に感じた新鮮な心の機微を現すことがおろそかになっているのでは?との思いです。

 改めて自身が観劇に出向いた時を思い起こせば、一期一会の物語に注ぐ私の目には、散りばめられた台詞や演者の動きに、〝エッ!オッ!〟と、良い意味で裏切られ驚かされる展開を感じることが多々あります。

 そう考えると、〝筋書きのあるドラマ〟を〝筋書きのないドラマ〟のように演じることが出来るなら、自然で新鮮なインパクトを与え、観客の耳目を集める肝の一つになるのだろうと考えました。

 テレビ桟敷で、画面から伝わる競技場の熱気も感じつつ、手に汗をしながらてんでに転がるラグビーボールの様な〝筋書きのないドラマ〟を堪能したウィークエンドの午後でした。            アベ

芝居を観ない男たち

 芝居を観に行くと、どこもかしこも女性だらけで男性はちらほら、特にミュージカルは女性優先車両みたい。6月の公演で私が扱ったチケット20枚中男性は4枚。男性は観に行くと言っても実際は来ない方が多い。

 そこで疑問が生じた、「男性は何故芝居を観ないのか」。かく言う私も、若い時は芝居に関心がなかった。日本のフォークロックにハマッていた。これは少数派だと思う。多分男性は野球・相撲等のプロスポーツだと思う。結果が数字ではっきり表せる、白黒はっきりしたものならいいのだ。

 昔、下北沢演劇祭区民劇団で「ロミオとジュリエット」をやった。場面毎に役が替わる、ロミジュリが3組同時登場。元かんじゆく座員曰く「何が何だかわからない」。芝居経験者でもこんなもの。
役者も女性が多いので男性は希少価値でいい役がもらえる。それにひきかえ、男性の役を女性がやらなければならないことだってある。男性たちを芝居に目を向けさせるには、どんなことをしたらよいか?

 因みに私は、50代で妻に誘われて行ったのが始まり。劇場で沢山もらうチラシを見ると興味を引くものがある。底なし沼に嵌まるようにいつしか、、、、劇場の多い東京だから可能だった。そして小劇場で、目の前で熱演する俳優の汗を観ているうちに、錯覚を起こしてしまった。私にもできると!もうあれから16年も経っている。            ヤマ

さもない話

 「ふぅ~ん。アッそう!」程度の、さもない話で恐縮至極。出前公演の台本を自宅で広げていた時に、ふと…これは「稽古」か「練習」か?との些細な思いが芽生え、二つの熟語が頭の中でグルグル回る悪い癖が始まった。こんな具合に…「芝居の稽古。ゴルフの練習。」に違和感はなく、「芝居の練習。ゴルフの稽古。」だと腑に落ちないのは何故、などと。

 もう~止まらない。スッキリしたくて、広辞苑に手を伸ばす。すると、「稽古」は武術、遊芸などを習うこと。「練習」は学問並びに技芸などの上達を目標に繰り返し習うこと。とあり、意味に大差はないのであった。

 そこで、もう少し掘り下げて諸々調べると、「稽古」は一般的に指導者がついて行うのに対し、「練習」は1人でもできるという解釈に触れ、あぁ確かにと頷いた。

 加えて「稽古」の「稽」は「考える」を、「古」は「昔」を意味して、元来は「昔のことを調べ、今やるべきことを知る」という意味で、書物を読んで学習することを指していたものが、その後、芸事や武道を習うことを指すようになった由。

 それに対して「練習」の「練」は、「生糸から雑物を取り除いて良いものを選ぶ」ことを表して、「鍛える」「みがく」などの意味を持ち、「習」の字は、「重なり合う羽」「口」の象形から成り、「(繰り返し口にして)学ぶ」の意味を持つ由。

 ここまで調べて、「稽古」と「練習」以外にも、例えば「堅実」と「着実」・「習慣」と「慣習」など、世の中には類義語が数多ある。各々微妙な違いがあろうとも、TPOの流れのなかで使い分けているものだと妙に納得。

 そうこうしてたら、頭の中のグルグルも収まって、また台本に目を落としたという話。お粗末さま。
           アベ

出前公演ヨ~イドン!

 恒例の出前公演。スイカ・金太郎、両チームの希望を募り、二つの演目が決定して本読みがスタートしました。

◼️他人からの信頼が、悪意ある心さえも動かす様が描かれた、新美南吉の「花のき村と盗人たち」。(再演)

◼️正直であることの大切さを伝える、富安陽子の「タヌキの土居くん」。(初演)

 どちらも童話の世界。テーマが明確で子供達には伝わりやすく、楽しんで貰えることでしょう。そして我々に目を転じれば、「花のき村と盗人たち」では時代考証等を、「タヌキの土居くん」では動物への変身等を勘案しなければならず、役づくりは勿論のこと、今回の衣装選びはいつもにも増して難しくもあり、楽しみでもあるのです。

 公演場所の選定もこのコロナ禍で難しい中、エマさんとスイカチームのあささんの奔走で目処がつきそうとのこと。その尽力には、頭が下がります。

 新たな演目への着手に際して、配られた配役表。4年前の再演となる「花のき村と盗人たち」で、私は当時と同じ大工役。4年前の動画を見直すと、一本調子の台詞・力みかえった不自然な動き・意味不明のアヒル口の表情・取れていない間…etc.人生初舞台であったことを割り引いたとしても、我ながら目を覆うばかりのト・ホ・ホな惨状!

 せっかくの再挑戦の機会に恵まれ、ささやかにでも前回よりは成長をした姿で、と、臨んだ本読みで、早速、「もっと〝かしら〟に聞いて欲しくてたまらな~い感を出さないと面白くない!要研究。」と、エマさんからはガツンと一発。

 さて、出前公演は無料といえども、観客の貴重な時間を割くという意味では、間違いなく無形の有償公演。目指せ高い完成度…終演後の子供達の笑顔と拍手に、また出会えることを楽しみに。            アベ

2022年末の出前公演先を受け付けています。

かんじゅく座では、毎年11~12月に、出前公演を行なっています。
今年の演目が決まり、メンバーも張り切って稽古が始まりました。

演目は、『花の木村と盗人たち』と『タヌキの土居くん』です。
上演時間は、1本30分を予定しています。

これまで保育園、児童養護施設、学童、定時制学校、障がい者福祉施設、島嶼部、などなど
さまざまなところで公演をさせていただきました。

上演料は無料です。

遠方の場合、交通費と大道具の運搬費をご相談します。
お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先は、メールか電話でお願いします。

メールアドレスは  info★kanjukuza.com   
(★を@に変えてください)

電話 09080836888

当劇団からのメールを受け取れるように受信設定していただくか、
必ず電話番号を明記するようにしてください。
せっかくお問い合わせ頂いても、返信が弾かれてしまうことが多いです。
どうぞ宜しくお願い致します。

歌は良質なスパイス

 歌は、3分間のドラマとも言われますね。私もそれに、異論はありません。

 かんじゅく座の舞台途中で挿入される劇中歌は、たった数分でそれまでの場面を総括するとともに、これからの展開を示唆。かたやエピローグでのそれは、今日の物語の起承転結をなぞるようにしながらフェードアウトし余韻を残すイメージと捉えてます。まぁ、とにかく、構成上欠かせぬ要素であることは間違いありません。舞台の厚みを増すためにも、歌唱の充実にエマさんが力点を置く理由も良く分かります。

 顧みれば、ネコラでの「ここがぼくらの生きる場所」「母の歌」。パリテでの「女は~~」「言葉を信じて」。あの日のトンネルでの「あの日のトンネル」。そのどれもが重要で良質なスパイスとして、観客の琴線に触れていたものと思います。

 物語を彩るこれらの曲は全て、作詞:エマさん、作曲:みながわちかこさんによるオリジナル。詞は勿論のこと各曲のメロディーラインの美しさにも、座員は常々心動かされています。感性が乏しいこの私でさえ、本番でウルッとくることも度々です。

 そんな折、8月19日金曜日は、みながわちかこ先生による歌唱指導。エマさんの目標とするハモリを目指し、課題曲は卒業式でお馴染みだという、杉本竜一氏作詞作曲の二部合唱〝Believe〟

 耳心地の良いメロディーに、歌う楽しさを感じながら臨み、アルトパートにチャレンジ。しかし、結果は主旋律につられ・つられて、理想型には遠く及ばないのです。若き頃肩まであった髪!(今は見るも無残ですが…)を振り乱し、ギターを掻き鳴らして綺麗にハモれていた私はいったいどこへ?・・・そうか!ギターでコードを弾きながら歌っていたから音がとれたんだと、言い訳を口にしそうな自分がそこに。

 あぁ~、絶対音感が欲しいぃぃとあれほど思ったことはなかったのであります。今はもう、指が反抗期で言うことを聞いてくれず、ギターを握る機会もなくなって、その道筋の遠さに、暗澹たる気持ちにはなります。しかし、分かるのです。これを乗り越えるには、地道な反復練習しかないのだと。

 かんじゅく座が、より一層歌って踊って演じられる劇団として成長して行く過程で、私が足を引っ張らないようにする為には……

 シュプレヒコール!!! 〝楽しみながら 精進!精進!するゾ~〟ですね。

           アベ

狂言入門編

 大蔵流狂言方川野誠一氏を迎え、四週間にわたり手ほどきを受ける狂言講座も残すはあと一回。

 700年の歴史を有する世界最古の芸能〝狂言〟の実技に初めて触れて、多くを学んだ。

◼️稽古が緒についた頃、筋肉ではなく骨格に覚えさせるようにと言われた〝直立し膝を脱力のうえ上半身を前傾。骨盤を床と平行にして背中は直線、両手は自然に鼠径部へ〟の姿勢(かまえ)が、狂言師のあの独特の動きになること。

◼️そのかまえで、下腹部を膨らませて下へ息を吐く〝横隔膜呼吸法〟。日本は下へ(地に)、海外は上に(太陽に)吐くという、洋の東西による呼吸法の違い。

◼️狂言は喜劇で、その発声における留意点は、口角を上げ笑顔で謡うことが大切で、下に息を吐きながら遠くに声を届ける。

◼️足の下に一枚紙を敷いたつもりになって、爪先重心でその紙を左足からスッと前にずらして止めるイメージ。爪先重心を意識すると、それに連れて自然に右足が前に進む感覚が摺り足。

◼️扇はおめでたい物で常に上を向き、肘も落とさずに舞う…etc.

 新たな世界への挑戦に、心なしか張りつめている稽古場で、折に触れ飛び交う和子さんと山さんの駄洒落に対し、講師から「それが正に狂言の基礎!」の称賛の声(笑)

 3回の稽古は経たものの、私は未だに骨格が覚える域には達せず、筋肉で体勢を維持しているからか、全ての動きや発声がぎこちない。この稽古を通して、私は良い意味での脱力が下手であることを再認識。これは日頃の自身の演技にも繋がる大いなる気付きであった!

 さて、いよいよ最終回は演目「盃」の謡と舞を通すのみ。見事に舞えるか?舞えないか!
           アベ

「芸術文化による社会支援助成」活動報告会 第2回

https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/what-we-do/planning/strategic/53990/

アーツカウンシル東京では、障害の有無、年齢、国籍、性差等に関わらず、多様な人と芸術文化をつなぐ活動や芸術文化を通じて社会課題に向き合う活動を支援する「芸術文化による社会支援助成」を、平成27(2015)年度に開始いたしました。さまざまな社会環境にある人が共に参加し、個性を尊重し合いながら創造性を発揮することのできる芸術活動や、芸術文化の特性を活かし社会や都市の様々な課題に取り組む活動、社会における芸術文化の新たな意義を提起し、あらゆる人に開かれた芸術のあり方を推進する先駆的な活動を支援してきました。

本助成プログラムの活動報告会第2回として、高齢者や障害者など様々な環境にある人の演劇公演の鑑賞サポートに取り組みながら、60歳以上の俳優で構成されるシニア劇団を運営し、さらに全国のシニア劇団ネットワークの中核を担う特定非営利活動法人シニア演劇ネットワークにご登壇いただきます。前半の第1部では、演劇を軸に人との出会いや気づきを大切にしながら発展してきた「舞台芸術鑑賞サポート人材の育成事業」と「シニア劇団による作品上演」の2方面の活動についてご報告いただき、後半の第2部では、参加者の皆さんも交えて、意見交換や課題を共有し、団体・個人間のネットワークの構築を目指します。

開催時期

2022年8月25日(木)18:00~20:00

開催場所

アーツカウンシル東京 5階 大会議室

定員

30名(事前予約制/先着順)

料金

無料

申込方法

下記フォームより必要情報をご記入の上お申込みください。
https://ws.formzu.net/fgen/S332659844/

申込締切
2022年8月24日(水)13:00
※定員になり次第受付を終了いたします。

登壇団体
特定非営利活動法人シニア演劇ネットワーク(登壇者:鯨エマ、松田絵麻、渡部俊比古)

ファシリテーター
小川智紀

グラフィックファシリテーター
清水淳子