岐路で指針になる言葉

即興をベースにした稽古に臨み、みなさん試行錯誤の日々だと思います。私も、汗をかきかき〝相川三郎〟像を探っています。

人生に岐路はつきものですよね。今回の演目では、右に行こうか左にいこうかと生き方に悩んだり、信じる道を突き進んだりと、色々な人間模様が交錯しています。そして、昔の職場・友・家族・パン屋・医師・ホームレス…とフォーカスされる人物やシーンも様々。

先日、私自身の人生を改めて見つめなおす機会に繋がり、且つ医師役を演じられる方のみではなく、舞台に取り組む全員の役作りや生き方にも、大なり小なり参考になるであろうと思われる、琴線に触れる言葉に出会いました。

それは、ミャンマー等で、25年以上小児外科医として活躍中の吉岡秀人先生のドキュメンタリーのなかで、先生の口から発せられたものです。

「本当の失敗は行動しないこと。」

「医療は命を助けることだけではなく、治療の前後で患者の生活の質を向上させること。」

「完成されないことがエネルギーを生む。不完全さは人生においてはさざ波。それをエネルギーにして進め。」

「時間を何に変えるかによって人生の質が変わる。僕は僕のためにやる。自分のために時間を使う。あらゆる行動を自分のためにやっているから続けられる。」

「自分の人生を大切にし、自分の価値を自ら悟る。」

「最も人を幸せにした者が、最も幸せになれる。」

これらの言葉は、現役時代の生き方に疑問符を抱いていたであろう三郎が、新たな文化に出会い、生き生きとしたセカンドライフを送ることになって行く背中を押す気がします。加えて、舞台に限らず、私の実人生でこれから出会うであろう岐路と対峙した時にも活かしていきたいと思うほど、経験に裏打ちされた重みのある言葉だと心に刻みました。

アベ

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