全国シニア演劇大会in Tokyoを終えて

終えたと言っても、まだまだ残務処理は山積みですが、一応、区切りとしてご挨拶します。
今回、例年にはないコロナ禍という過酷な状況の中で、シニア世代が、アマチュアが、なぜあえて密集する演劇祭をするのか?という問いかけに、一人一人が向かい合うことになりました。
地域によってコロナ感覚がまったく違うとは思っても見ませんでしたし、個々に抱える病気、家族によっても違いました。意見を掬い上げてまとめるなどということは、不可能に近かったのですが、具体的な対策を示すうちに、だんだんとみんなの気持ちが決まっていくような印象を受けました。
「パリテ!」という演目に関しては、一年稽古期間が伸びたにもかかわらず、まだまだ稽古し足りないまま幕を開けました。両チームとも新人を複数名抱えて必死でした。辛口のお客様からも、好評を頂けたのは意外でしたが、もっと意外だったのは、セリフもなかなか入らずカンペ、プロンプに頼らざるを得なかったウグイスチームの好感度が高かったことです。キャスティングも、ツッコミどころ満載だったのですが、それがかえって良かったと、言っていただきました。

ここからが、正念場です。役者は最初の評価の跡をなぞろうとしがちですが、毎回毎回お客様は初めてであることを忘れずに、謙虚に取り組んで行ければと思います。9月の再演で、その姿勢が問われることは間違い無いでしょう。

この芝居を持ち上げてくれた音楽、美術、照明、全ての関わってくれたスタッフに、感謝します。ありがとうございました。鯨

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