狂言・声の迫力に圧倒

 待ちに待った狂言の稽古が始まった。狂言の稽古が終了する頃には、私も野村萬斎になっているに違いないと夢見ながら臨んだ。講師は川野誠一先生。私より落ちるけど金曜チームのあべちゃんよりは男前。

 先ずは足袋と扇でご挨拶、そして狂言の立ち姿に発声法と続く。先生の張りのある声は内緒話が難しそう。そのよく通る声に先ず驚かされ、その迫力に圧倒される。それは、狂言の筋肉を使わないと出来ない「かまえ」や「型」がそうさせるのかもしれない。

 稽古が進むにつれ、緊張していた座員の顔にもようやく笑顔とやる気がみなぎる。やがて講師の口移しでの和吟が始まる。なぞりながら体に沁み込ませるかのように唄っている座員たちはもう夢遊病者、いや立派な狂言師のようでした。

 和吟は音符が無く難しいと思いましたが、時間の経過とともに音がみえ景色がみえてきそうな予感がします。

 今は予感ですが、これをきっかけに能・狂言と同じように大切に継承されてきた日本の伝統芸術や技能を、もう一度改めて見直す機会になった今回の講義でもありました。                スイカチーム秋生

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