初めての取材行

今夏、オールかんじゅく座混成のCチームが大阪での全国シニア演劇大会に出場しました。事情があり欠席した私は、酷暑の中稽古を続けて本番を迎える皆さんの頑張りを感じながら、居残り組としての私にも流せる汗はないのか?と、考えました。

思い巡らせているうちに、ぶち当たりました。来年の本公演のモチーフになる可能性がある夜間中学の実態を、私は全く知らないということ…

その時気持ちが動いたのです。〝百聞は一見にしかず〟と、ムクムクっと!(NHKのプロジェクトXのように…笑)。振り返れば、過去も役作りのために、子ども食堂や食肉市場、自然酵母のパン屋など見学したじゃないか。

そこで、無手勝流ながら東京にある公立の夜間中学へ取材行をしてみようと思い立ちました。各校が所在する行政区の教育委員会へのアプローチから始めて、それぞれの副校長とのアポ取りに成功。結果、延べ5校の直接訪問取材に至りました。

事前に質問事項をまとめてのインタビュー。実態把握には大いに役立ちました。しかし、門外漢として夜間中学に勝手に抱いていたイメージに、ぴったりフィットするエピソードにはなかなか巡り会えず、取材行はタフな作業だと知りました。実際に経験をしてみて、改めてエマさんが毎回脚本を仕上げる際の取材の労にも感服しました。

座員の皆さんからも、夜間中学の関連書籍や、関連舞台の紹介等、積極的な情報共有がどんどん活発になりつつあり、関心の高まりを感じています。

思い付きで始めた活動ですが、結果的に授業参観の機会にも辿り着き、ささやかにでも舞台創作に役立てばと願うばかりです。

アベ

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