また牛になりました

昨年の出前公演に引き続き、今回の出前公演も牛になります。メスのホルスタインです(名前はみいちゃん)。恥ずかしくない姿のみいちゃんをお見せしたく、研究しました。この作業が好きなので、至福の時間となります。牛になってよかったと思う瞬間です。最後に乳房を付けなんとか完成?しました。

今回の出前公演で「牛」は、四回の出演になりました。今現在二回済んだ所です。自分自身感じた事ですが、観客によって反応が違う事がはっきり分かりました。

今まで演劇を観る事は好きでも、自分が演じる事は余り好きではなかったのですが、今回で少し変わった気がします。自分の為にやっていると思っていた事が、他人(観客)に感動を与えられる事に気付かされました。

私は今回、四回の出演という事もあり演出家はじめ座員の皆さんに、ねぎらいの言葉を頂き感謝してます。確かに身体の疲労はあります。しかし、体力が消耗した後でもゴールにたどり着きたい気持ちがあれば、その後はハートが引き継いでゴールまで連れていってくれます。これは、若かりし頃何度か出たトライアスロンのレースで経験済みです。

私は、あと二度の公演があります。心と体をリフレッシュさせて臨みたいと思っています。

よしお(よし牛)

台本は命です

私は今、「『いのちをいただく』みいちゃんがお肉になる日」の稽古をしている。12月に都内の小学校に行く出前公演のために、みんなの熱がすごい。「将来の演劇の裾野を広げるチャンスだ」という、エマさんの言葉に奮い立ったのだ。

それなのに、今日(2023年10月27日)の稽古に私は構成台本を家に忘れて来た。衣装合わせの日でもあり、荷物が多くて取りに戻れなかったと言いわけしながら猫スタに入った。即興で練習して来て、台詞も自分で考えたものだから大丈夫、と高を括って授業参観のシーンを迎えた。

私は小学校三年生の担任の役で社会の授業をする。色々な仕事をテーマに、生徒たちに順番に両親の仕事について尋ねるのだが、もうボロボロ。普段、口にしないような質問をしてしまい、聞かれた生徒役は目を白黒させている。迷惑をかけてしまい、申し訳ない・・・

原因は、やはり台本が手元に無いことだった、と思う。ほんの数分でも、目で見て、確認してから、舞台に出て行くことが、どんなに大切か、身に沁みた。自分で考えた台詞でも、うろ覚えなのだ。上がってしまえば、尚更だ。構成台本は薄いのだが、これが役者の命綱だったんだ!

家に帰った私は、台本をひしと抱きしめ「今日は、ごめんなさい。お願いだから、これからも私を支えてください」と、平謝りしたのだった。

こおりゃん