詩吟に触れて!

 7月3日と10日の各金曜日は、二回に分けて「詩吟」の基礎講座。

 種々の表現方法に出会える……これが、かんじゅく座の良いところ!

 演技の基礎となる発声は、日頃の稽古や、歌唱指導講座等でも学びますが、更に幅を広げるための試みです。

 普段、触れる機会が少ない詩吟の発声方法では、印象に残ったアドバイスが盛り沢山。

 講師は錦水流の高山春夫先生。課題は良寛作の七音絶句『半夜(はんや)』。

 初回は、まず素読。そこで発せられたアドバイスは、
◼️歌舞伎の台詞を発するように、もしくは壁を叩きつけながら発声するイメージを持って。
◼️ヘソ下三寸《下丹田》・心臓右上《中丹田》・頭頂部《上丹田》を結んだ線を「丹田軸」と言い、下丹田で腹式にて発し、流れるように軸を通過させると、声は宇宙に届き、そして健康にもなる。 ◼️文末の語尾を下げずに、語尾の音の高さを維持することを心掛ける。

 以上を踏まえた発声は、丹田を意識しつつ、いつしか《かぶりをふり》、《にらみを利かせて》いる気になって、あたかも歌舞伎役者のそれのよう?!

 二回目は、吟詠。そこで発せられたアドバイスは、
◼️喉は笛(ホイッスルの意味)。笛は強く吹くだけでは良い音が鳴らない。ついては声も、声帯を緩めずに良い「息」を当てて鳴らすことが肝心。 ◼️母音を意識した発声と口の開き方。大きく開ければ良いという訳ではない。
◼️吟じる際は、サムライになった気分で立て。

 皆初めての体験に戸惑い、特徴のある節回しに、素読・吟詠のいずれにおいても、各人身体が揺れたり、顎が前に突き出たりと、無くて七癖、悪戦苦闘の連続。

 しかし、講師の熱き指導に導かれ、ささやかながら、声が「丹田軸」を突き抜けたかも?

 この二日間の経験は、我々に、また新鮮な風を吹き込んでくれました!
(しっかり腹筋を使ったので、お腹も減りましたが。)
           アベ

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