秋に向け荒立ち開始

 十八番(おはこ)と呼べる演目を有するアマチュア劇団は、あまたあることと思います。

 実は今、かんじゅく座でも、そんな作品が育ちつつあるのです。

 その名は、「ねこら」。過去試行錯誤を繰り返し、複数回上演して来た演目です。

 突然孤独になった一匹の飼い猫。彼が辿る日々で知り得た、「野良猫の実体」・「人間の勝手」・「名前や友達の大切さ」等を、ユーモラスにペーソス豊かに描がき、幼児からシニアまで、幅広い世代に楽しんで頂けるであろうと思います。

 過去の公演と同じ配役の者は更に深掘りに努め、新たな配役になった者は新鮮な気持ちで向き合い、火金曜日・水曜日の両チームとも、既に荒立ち稽古に入りました。

 当初、最近の厳しい環境を踏まえて、可能となれば秋頃に発表出来たらとの思いだけでスタートしましたが、なんとここに来て、観劇を検討して下さる方が出現。但し、このコロナ禍で最終的に実現に至るか否かは、現時点では分らないのが実情です。

 しかし、舞台は演者・スタッフ・お客様で一緒に創造するものとの思いの我々にとっては、「待ち人現る」の心境。この混沌とした時節に、我々を待っていて下さる人がいらっしゃるということに心より感謝・感激!

 ついては、実現を信じつつ、良い作品をお届けしたいとモチベーションも上昇。夏の暑さとも相まって、稽古は日に日に熱を帯びて行くのです。            アベ

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